2019年度 午後Ⅱ

問12システム運用サービスを提供するデータセンタにおいて,サーバに仮想化技術を用いることによって得られる利点のうち,適切なものはどれか。
  1. サーバクラスタリングシステムの処理能力を増強する場合,より高速なCPUに変更すれば,ソフトウェアの基本ライセンスの見直しをしなくてよい。
  2. 大規模データの分散処理を実現するソフトウェアApache Hadoopを用いて構築したシステムの場合,1台の物理サーバ上に構築した環境を用いて,処理能力を検証できる。
  3. データセンタ全体の電力消費量を削減するために少数の物理サーバに処理を集約する場合,ライブマイグレーションを行えば,移行する際にサービスを停止しなくてよい。
  4. 物理サーバの台数を削減する場合,仮想サーバを,応答時間の長い時間帯が重ならないようにして,少数の物理サーバ上に再配置すれば,現状の応答時間を保証できる。
解答欄
問12

答え. ウ

ライブマイグレーション(live migration)(=ホットマイグレーション)とは、動作中の仮想マシンを、アプリケーションを停止させずに別のサーバに移動することである。ライブマイグレーションを行うことにより、システムを動作させたまま、ハードウェアのメンテナンスや構成の変更を行うことができる。反対に、OSやアプリケーションを停止させて仮想マシンを別のサーバに移動することを、クイックマイグレーションまたはコールドマイグレーションという。
したがって、仮想化技術を用いる利点として適切なのは「データセンタ全体の電力消費量を削減するために少数の物理サーバに処理を集約する場合,ライブマイグレーションを行えば,移行する際にサービスを停止しなくてよい。」である。

サーバクラスタリングシステムの処理能力を増強する際、高速なCPUに変更する場合はソフトウェアの基本ライセンスの見直しを行う必要がある。
Apache Hadoopを用いて構築したシステムは、複数台のサーバによる分散実行により処理能力を向上させるのが目的のため、1台の物理サーバ上に構築した環境で処理能力を検証することはできない。
物理サーバの台数を削減する場合、応答時間の長い時間帯が重ならないように物理サーバ上に再配置したとしても、常に現状の応答時間を保証できるとは言い切れない。